《虚無空間》があってもダンディライオンのトークンは出せて、竜星は出せないのはなぜなのか?

今にも吹き飛んでしまいそうなわたげのアップを撮影

虚無空間(ヴァニティ・スペース)》を使うときに注意すべきことは山ほどあります。 その中で間違いやすいのが「強制効果と任意効果の扱い方」です。 たとえば以下の2つの状況では、片方は特殊召喚が行えますが、もう一方はそれができません。

特殊召喚が行える場合
《虚無空間》があるときに自分の《ダンディライオン》を墓地に送り、 チェーン1)ダンディライオン チェーン2)虚無空間 と発動する
特殊召喚が行えない場合
《虚無空間》があるときに自分の《炎竜星-シュンゲイ》が戦闘破壊されて墓地に送られた

どちらの場合でも《虚無空間》の自壊効果は発生します。しかし、《ダンディライオン》が強制であるので発動ができますが《炎竜星-シュンゲイ》のリクルート効果は任意なので発動すらできません

また、《ダンディライオン》の強制効果をチェーン1とおけば、《虚無空間》の自壊のほうが先に処理されてダンディの効果が阻害されないため、結果としてトークンが発生します。ようは《虚無空間》の穴を突いたコンボです。

虚無空間
遊戯王カード GS06-JP018 虚無空間(ゴールドレア)/遊戯王ゼアル [GOLD SERIES 2014]
【永続罠】 このカードがフィールド上に存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。デッキまたはフィールド上から自分の墓地へカードが送られた時、このカードを破壊する。

虚無空間がある場合でも特殊召喚する強制効果は発動するが任意効果はそもそも発動できない

ブラック・ガーデンのような強制効果は攻撃力だけを下げます

例えば《ブラック・ガーデン》や《光と闇の龍(蘇生効果のほう)》も強制効果です。このような強制効果は《虚無空間》や《大天使クリスティア》などが場にあるときでも、条件を満たせば発動することができます。《ダンディライオン》も同様です。ただし、ダンディは発動できてもトークンが出せるとは限りません。(後述)

虚無空間があっても強制の特殊召喚効果は発動できる

しかし、発動してもそれが適用されるかは別問題です。《ブラック・ガーデン》と《虚無空間》が場にあるときにモンスターを召喚すると、ブラック・ガーデンの効果発動しますがトークンを特殊召喚することはできません。よって、召喚したモンスターの攻撃力だけを半分にする処理だけが行われます。

【参考】「虚無魔人」の効果によって、「ローズ・トークン」を特殊召喚できない場合でも、「ブラック・ガーデン」の効果は発動しますか?-公式裁定-

よって、強制効果である《ダンディライオン》の効果は特殊召喚ができるかどうかにかかわらず発動することになります。注意しなければいけないのは「発動しても虚無空間があれば特殊召喚は基本的に行えない」ということです。

キラートマトやデルタテロスの効果は発動できない

シュンゲイが墓地に置かれた時まだ虚無空間はフィールド上に存在している

強制でない効果はそもそも発動できません。プレイヤーの意志で発動するかを決定できるためです。たとえば《死者蘇生》はもちろんですが、《キラートマト》や《星輝士デルタテロス》のような任意の誘発効果は、条件を満たしたとしても《虚無空間》や《虚無魔人》があれば発動すらできません。

これらのカードが墓地に送られた際、まずフィールド上の《虚無空間》の破壊効果が発動します。しかしまだフィールドに残っているので特殊召喚できない効果は続いています。よって、《虚無空間》にチェーンしてキラトマやデルタテロスの効果を発動することはできません。

《炎竜星-シュンゲイ》のリクルート効果も任意です。よって、虚無空間の影響下では発動そのものが不可と言えます。

炎竜星-シュンゲイ
遊戯王アーク・ファイブ / 炎竜星-シュンゲイ / ザ・デュエリスト・アドベント/シングルカード
「炎竜星-シュンゲイ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから「炎竜星-シュンゲイ」以外の「竜星」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。 (2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。 (3):このカードをS素材としたSモンスターは、攻撃力・守備力が500アップする。

虚無空間を先に破壊すればダンディライオンの特殊召喚効果が使える

ダンディライオンのトークン生成効果も虚無空間の自壊効果も、強制です。それぞれが同時に発動条件を満たしたため、この場合は複数のカードの同時発動としてチェーンを組みます。同じプレイヤーの強制効果ならば順番は好きに決められます。

よって、(チェーン1)ダンディライオン(チェーン2)虚無空間、というチェーンを組み、処理をすれば虚無空間からさきに破壊されます。結果として、ダンディライオンの効果は虚無空間がフィールド上にない状態で処理されるので、効果が無効になることなくトークンが発生します。

もちろん、チェーンの順番を変えることはできます。その場合には、ダンディのトークン効果から先に処理をするのでトークンが出ません。まだこの時点では虚無空間が場に存在しているからです。

補足:アイスハンドや光と闇の竜でも特殊召喚が行えます

やや毛色が異なりますが、《アイスハンド》で相手フィールド上の虚無空間を破壊してデッキから《ファイヤー・ハンド》を特殊召喚できます。これは魔法・罠を破壊しても特殊召喚を行うかは任意で決定する効果だからです。 これはゼピュロスの特殊召喚とは異なりますので、注意してください。

【参考】なぜ《精鋭のゼピュロス》は《虚無空間》を戻して特殊召喚できないのか

【参考】相手フィールドに「虚無空間」が表側表示で存在している場合、相手によって破壊された自分の「アイス・ハンド」の効果は発動できますか?

また、《光と闇の竜(ライトアンドダークネスドラゴン)》が破壊され、自分の場の虚無空間を破壊すればそのまま特殊召喚が行えます。強制なので破壊処理までは行えるためです。そのとき自分の場の虚無空間を巻き込んでしまえば良いというわけです。 もちろん、先ほどのダンディライオンのように虚無空間を先に自壊させることでも特殊召喚は行えます。

まとめ

  1. 《虚無空間》があっても、特殊召喚を行う強制効果は発動できる。しかし、原則として特殊召喚は行えない
  2. 発動した強制効果の特殊召喚の処理よりも前に《虚無空間》が墓地に送られれば、特殊召喚が行える

複雑なようでいて、実際にはそうでもないですね。でも8月の「第2回:遊戯王ルールマスター認定テスト」では応用問題として出そうな気がしています。虚無空間は短いテキストなのに細かいルールがたくさんあって、非常に面白いためぜひ遊んでください。