新テキストになった《クリッター》のルール 同名カードを発動できないとは?

護送中の容疑者X 手錠 逮捕

クリッター》が4月1日付けで、エラッタされて服役しました。3年という長い刑でした。おかえり。

クリッター
クリッター
「クリッター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える。このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの発動ができない。

ひとつ前のテキストはこんな感じ。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える。

最新版では、「1ターンに1度」と「このターン〜」というテキストが新たに加わりました。

パーフェクトルールブック2016にもその概要が書いてありますので、かいつまんでどんな感じに変更になったのかを解説します。長いので、面倒な方は最後のまとめだけ見ても構わないかと。

手札に加えたカード及びその同名カードの発動ができない、とはどういうことなのか

本題です。まず、パーフェクトルールブック2016には以下のように書かれています。

(1)の効果で手札に加えたカードとその同名カードは、この効果で発動したあとターン終了時まで効果を発動できず、ペンデュラムモンスターを手札に加えている場合はペンデュラムゾーンに魔法カードとして発動することもできない。

パーフェクトルールブック2016

これもアバウトなので解説します。

通常召喚・反転召喚・特殊召喚はできる

クリッターによる規制はあくまでも「効果を発動できない」だけです。そのモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚することは可能です。特殊召喚に関しても、《死者蘇生》等の別のカードを使ったり、そのカードに備わった召喚ルール効果をつかって特殊召喚することももちろん可能です。

しかし、例えば《RR-ペイン・レイニアス》などは自身を特殊召喚できません。

同名カードの定義 「超重武者カード」はどうなるのか

クリッターにある「同名カード」とは、サーチしたカードと固有名が同一のものを指します。例えば《ワイト》をサーチしても、名前に「ワイト」を含む《ワイトメア》には何の制限も発生しません。

また、《超重輝将サン-5》のような「このカードはルール上、超重武者カードとしても扱う」というカードをサーチしても、超重輝将サン-5以外の他の超重武者は効果を発動できます。

Question
「クリッター」の効果で、「超重輝将サン-5」を手札に加えた場合、「超重武者」と名のついたカードの効果を全て発動できなくなりますか?
Answer
「クリッター」の効果で「超重輝将サン-5」を手札に加えている場合、「超重輝将サン-5」を『このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの発動ができない』状態になります。 「超重輝将サン-5」は『このカードはルール上「超重武者」カードとしても扱う』モンスターですが、カード名は「超重輝将サン-5」としてしか扱われません。 したがって、「超重武者タマ-C」など、他の「超重武者」と名のついたカードの効果は通常通り発動する事ができます。
公式裁定

また、サーチしたカードが《N・アクア・ドルフィン》や《ゾンビキャリア》だった場合、それと同名カード扱いになる《N・マリン・ドルフィン》や《ペインペインター》もサーチ以降は効果を発動できません。

Question
「クリッター」の効果で、「N・アクア・ドルフィン」を手札に加えた場合、「N・マリン・ドルフィン」の効果は発動できますか?
Answer
「クリッター」の効果で「N・アクア・ドルフィン」を手札に加えている場合、「N・アクア・ドルフィン」を『このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの発動ができない』状態になります。 「 N・マリン・ドルフィン」は『このカード名はルール上「N・アクア・ドルフィン」としても扱う』モンスターですので、このターンに「N・マリン・ドルフィン」のモンスター効果を発動する事もできません。
公式裁定

ただし、サーチした時の名称と違うカード名になった場合にはその効果を発動できます。例えば、《ハーピィ・ダンサー》は、フィールド・墓地に存在する限り自身を《ハーピィ・レディ》にします。つまり、フィールド・墓地では《ハーピィ・ダンサー》ではありません。よって、サーチ後に召喚したならばサーチしたカードとは同名カード扱いではなくなり、その効果を発動できます。

既に同名カードが効果を発動している場合

クリッターによる発動の制限は、クリッターでサーチした後から適用されます。つまり、既にそのターンに効果を発動しているモンスターと同名カードをクリッターはサーチすることができます。

Question
「キラー・トマト」の効果で特殊召喚された「クリッター」が墓地へ送られた際に、その効果によって「キラー・トマト」を手札に加えられますか?
Answer
そのターンに同名カードの効果を発動している「キラー・トマト」を、「クリッター」の効果によって選び、デッキから手札に加える事はできます。
公式裁定

フィールド以外で効果を発動する場合

サーチしたカードやその同名カードは、例え墓地に送られたり除外されたとしても効果を発動できなくなります。どこで発動するかは問題ではないのです。

発動しない永続・ルール効果等には影響しない

単純に、発動しない効果や効果外テキスト、それに維持コストは適用されます。

  • 永続効果
  • デュアル等のルール効果
  • 効果外テキスト
  • 効果処理後の残存効果
  • サイドラ等の召喚ルール効果
  • コアキメイルの維持コスト

これらはクリッターの影響を受けません。

強制効果であっても発動できない

「発動できない」というのはかなり厳しい規制ワードです。そのため、たとえ強制効果であってもクリッターによって発動ができない状態になります。

例えば、《占術姫ウィジャモリガン》のような強制効果であっても、発動ができなくなります。

サーチしたカードのコントロールが相手に移っても、相手はそのモンスターの効果を発動できる

クリッターのサーチ後の効果は、あくまでもその適用時の自分にのみ影響します。相手のフィールドにサーチしたモンスターが出ても、そのモンスター及び同名カードの効果を発動できます。

例えば《幽鬼うさぎ》をサーチ後に、そのターン中に相手フィールド上にサーチした幽鬼うさぎが特殊召喚されたとします。その場合でも、自分は幽鬼うさぎの効果を発動できない状態ですが、相手はその幽鬼うさぎを発動することができます。

ペンデュラムカードの扱い方

Pカードを手札に加えた場合、それと同名カードをPゾーンに魔法カードとして発動はできません。当然、そのモンスターも発動は不可能。

また、既に場に存在している同名Pカードがある場合には、新クリッターのサーチ後からはそのP効果の発動ができなくなります。例えば、《クリフォート・ツール》をサーチした場合、既にPゾーンに存在する《クリフォート・ツール》は効果を発動できません。

Question
「クリッター」の効果で、「クリフォート・ツール」を手札に加えた場合、どうなりますか?
Answer
「クリフォート・ツール」をペンデュラムゾーンに魔法カードとして発動する事はできません。また、同名カードである「クリフォート・ツール」が既にペンデュラムゾーンに存在している場合、そのペンデュラム効果を発動する事もできません。
公式裁定

ただし、魔法カードの発動をしないでPゾーンにカードを置く場合にはその限りではありません。例えば、《刻剣の魔術師》をサーチ後に《慧眼の魔術師》のP効果を発動してデッキの《刻剣の魔術師》をPゾーンに置くことはできます。手札にある刻剣の魔術師をPカードとして発動することはできなくとも、他のカードによって「Pゾーンに置く」だけならば特に規制はないからです。

【参考】《慧眼の魔術師》による「Pカードを置く」と「Pカードのセッティング」の違い | 遊戯王ハック

まとめ

発動について
  • モンスター効果やPカードとしての効果の発動ができなくなる。
  • 永続効果等の「発動しない効果」や誓約効果、および維持コストには影響しない。
  • 他のカード効果によって「Pゾーンに置く」ことは可能(例:《慧眼の魔術師》によってサーチしたカードと同名カードをPゾーンにおける。
  • 強制効果であっても発動ができなくなる。
サーチについて
  • サーチ処理後からサーチしたカード及び同名カードの発動ができなくなる。
  • 既にそのターンに効果を発動したモンスターであっても、サーチすることができる。その場合、そのターンに再びサーチしたカード及び公明カードの発動はできない。
  • 発動ができなくなるのはあくまでも自分であるため、サーチしたモンスターが相手のコントロール下に移っても、相手はその効果を発動できる。
召喚の扱い
  • 通常召喚・反転召喚・特殊召喚は可能。
  • 召喚ルール効果や特定の召喚条件による召喚・特殊召喚はできる。
  • そのカードにより発動する効果による召喚・特殊召喚はできない。
同名カードの扱いについて
  • 同名カードとは、サーチしたカードと同じ固有名称を持つカードのみを指す。そのカード名を含んでいるだけでは同名カードではない。
  • サーチしたカードと同名カードになる効果をもつカードも発動できなくなる(例:《ゾンビキャリア》をサーチした場合、それと同名カードになるフィールド上の《ペインペインター》も効果を発動できない)
  • サーチした時と違う名称になっているならば、効果を発動できる。(例:《ハーピィ・ダンサー》はフィールドでは《ハーピィ・レディ》なので、効果を発動できる)