優先権が移る行為とは何かを理解する

遊戯王において、優先権はモンスターの効果やカードの発動を最初に行うために必要なものです。広義では互いのプレイヤーの行動権利のようなもの、狭義ではカードの発動権利です。

例えば、互いのプレイヤーの手札に《D.D.クロウ》があった場合、どちらも好きなタイミングで発動ができます。しかし好き勝手に発動していたならば混乱のもとになるため、フェイズやステップの移行時やカードの発動時に「何か発動しますか?」などと確認しあう必要があります。この確認行為が優先権がどちらにあるかの目印となります。

優先権はターンプレイヤーにありますが、その優先権が相手プレイヤーに移ることがあります。また逆に非ターンプレイヤーが優先権を持っている場合にそれがターンプレイヤーに戻ることもあります。ではその移る行為とは具体的に何なのでしょうか?

優先権が移る行為

A Fool and His Money
A Fool and His Money / CarbonNYC

優先権は常に互いのプレイヤー間を移動しています。その流れを視覚的に理解するのはとても大変ですが、以下のポイントを抑えるとわかりやすいでしょう。

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  • 魔法・罠・効果モンスターの効果やカードの発動
  • 優先権自体を放棄した場合
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    魔法・罠・効果モンスターの効果の発動

    magician
    magician / Bohman

    具体的に言うとキリがありません。とても簡単に言うと何らかのカードや効果を発動すると相手に優先権が移るのです。

    メインフェイズの開始時に優先権を持っているのはターンプレイヤーです。例えばターンプレイヤーが、自身のもつ《強欲で謙虚な壺》などの魔法カードや《No.11 ビッグ・アイ》などの効果モンスターの効果を発動した場合、その直後に優先権を持っているのは自動的に非ターンプレイヤーになります。

    魔法・罠や効果モンスターの効果を発動した、という行為自体が相手に優先権を渡すことを意味しているためです。もちろんこれは非ターンプレイヤーにも当てはまります。

    強謙の発動直後に優先権を得た非ターンプレイヤーは、そのカードの発動に対して何らかの行動を出来ます。もしもここでチェーンして《リビングデッドの呼び声》を発動したとします。するとこの発動行為もまた優先権を渡すことになり、ターンプレイヤーに優先権が戻ってきます。

    このように、何らかの発動直後には発動した側から見て相手プレイヤーに優先権が自動的に移るということがわかります。またこれはカードのスペルスピードとは関係がありません。

    ただしこれは誘発効果や強制のクイックエフェクトやリバース効果などでは様子が変わってしまいます。

    優先権の放棄


    JR秋葉原駅 自由通路 なぜか放置された辞書 / fukapon

    優先権の放棄とは何かというと相手に優先権を一旦渡すことを意味します。これは2種類の行為が当てはまります。

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  • 相手が何らかのカードの発動直後、自身にクイックエフェクトの発動の優先権がある状態でそれをしない場合
  • ターンプレイヤーがフェイズやステップの移行、および非ターンプレイヤーがそれを承認する場合
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    カードの発動をしない場合

    例えば、先ほどターンプレイヤーが強欲で謙虚な壺を発動して非ターンプレイヤーに優先権が移ったときを考えます。このときターンプレイヤーが発動するカードがなかったり、あるいは発動したくない状態だとします。

    ここでそのプレイヤーが「何もありません」などと発動しないことを宣言した場合、これでも相手プレイヤーに優先権が移ります。「なにもしないこと=>優先権の放棄」にあたるからです。このように優先権を行使しないで(使わないで)放棄しても自動的に相手側に優先権は移動します。

    非ターンプレイヤーが優先権を放棄した場合、優先権を再び得たターンプレイヤーは自分のカードにさらにチェーンしてさらに自分のカードを発動することが可能です。

    このようにカードの発動を放棄するのはターンプレイヤーにも当てはまります。例えばエンドフェイズ時に墓地に効果を使った《スターダスト・ドラゴン》が存在している場合、その効果をターンプレイヤーは発動できますがあえて発動せずに相手に優先権を渡すことも可能です。その場合には、相手の側からエンドフェイズに行う処理をすることが可能となります。

    また、すべてのチェーンを組み終わった時に互いのプレイヤーは「これは以上は何も発動しない」といって互いに優先権を放棄すると、そこから効果処理に移行します。逆に言えば、どちらかが発動できるカードを持っているのに勝手に効果処理に移ってはいけないのです。

    [label style=’6′]重要[/label]
    • 自身がカードの発動を行わないと宣言すれば、それが優先権の放棄となって相手プレイヤーに優先権が移る
    • カードの発動後、互いに優先権を放棄しないと効果処理に移れない。逆に効果処理をしていいのは互いが優先権を放棄した場合のみ

    フェイズ・ステップの移行直前

    効果処理に移る以外で必ず互いに優先権の放棄をしないといけない場合があります。フェイズやステップの移行です。

    スタンバイフェイズからメインフェイズに移ったり、エンドフェイズを終えたりするターンプレイヤー側の行動です。しかし、きちんとしたやり取りがないと、ターンプレイヤーが勝手にフェイズを移動して行うべき処理をしなかったり、あるいは逆に非ターンプレイヤーがいつのまにかターンを迎えることが予想されます。

    そこでフェイズやステップを移動する際には必ず互いのプレイヤーが優先権を放棄することが求められます。といってもやり方は簡単です。

    ターンプレイヤー
    メインフェイズに移行します。何かありますか?
    非ターンプレイヤー
    何もありません

    フェイズやステップの開始時や終了時に優先権を持っているのはターンプレイヤーです。そのターンプレイヤーが相手側に「何かありますか?」と尋ねることは、そのまま優先権の放棄を意味します。

    結果、互いに優先権を放棄することではじめてフェイズやステップが移動します。もしも相手プレイヤーがメインフェイズに移る前にカードを発動したいならば、相手が「何かありますか?」といった時に自身のカードを発動することで、スタンバイフェイズにカードを発動できます。

    まとめ

    優先権が移る行為というのは意外と単純です。逆に言うと優先権がターンプレイヤー側にあり続けるものというのがわかりづらいかもしれません。

    [label style=’6′]優先権の移る行為[/label]
    • 各種のカードの発動後
    • フェイズの移行やカードの発動をしないなどの優先権の放棄