Ingressは衰退しました ~次回: ポケモンGo死す ~

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やめて!Nianticの不思議な改悪でポータル画像が全部飯テロに置き換わったら、ポケストップでポータルと繋がってるトレーナーまで精神汚染されちゃう!

お願い、死なないでポケGo!あんたが今ここで倒れたら、位置ゲーの未来や任天堂との約束はどうなっちゃうの? ポケコインはまだ残ってる。ここを耐えれば、正月休みの計画している後輩の嫌味にも耐えられるんだから!

次回「ポケモンGo死す」。デュエルスタンバイ!

随分とネガティブなことを書いていますが、単純にIngressに飽きてきたのがその要因です。だっておんも寒いし、スマホはことごとく電池関連が不調だし。

ポケモンGoに関しては生まれる前から既に死亡宣告を受けていたので、これ以上の死体蹴りはしません。

Ingressの仕様変更歴

Ingressは2012年の秋にベータ版としてリリースされました。当初はアンドロイドだけでしたが、その後iOSを作り活気がわきます。ちょうどその頃に私はIngressに出会い、こうして現在もプレイしているわけです。

もろもろの仕様変更に関してはいつもの攻略サイトに丸投げしておきます。

Ingressの歴史において転機となったものとしては以下があげられると思います。

  1. Lawsonとのスポンサード契約
  2. Mission機能
  3. ポータル申請の停止
  4. ポケモンGo
  5. Portal Recon

特にこれから注目すべきはポータル申請と審査にあるでしょう。これらがどう作用するかで今後のNIAの方針に響くはずです。

Ingressは潜在的な人気はあるが徐々に衰退へと進んでいる

Ingressは弱小アプリでありポケモンGoほどの社会現象も起こしていません。しかし確実に人気があり商業的にきちんと成功しているアプリでもあります。ですがマトモな宣伝をNIAは行っていません。
むしろAGの方が積極的に宣伝しているくらいで、いかにユーザー主導なゲームなのかがわかります。

しかし、この2年半のプレイ歴の中で確実に新規ユーザーの流入が減っていると感じます。ポケモンGoの騒ぎで多くの登録者がいましたが、その中でどれくらい生き残ったのでしょうか?考える必要もないくらいに微々たるものであると思います。

また、自分自身もこの1年ほどは随分と活動が鈍っています。かつてほどスキャナーを開くことはなく、作戦やFFに参加する頻度は減少しています。

自分のコミュニティに限ってもそのような人は随分多いようです。「Ingressが忙しくてIngressができない」と言われるように、活発になるほどスキャナーではなくコミュニティ内での事務仕事が多くなるのは通例ですが、それを除いても昨今の活動量はめっきりなくなりました。

Ingressが衰退していると思われる理由は、考えればいくらでもでてくるでしょう。古今東西のゲームやコンテンツが辿った足跡そのままだからです。

  • リリースから年月が経って新規性が薄れた
  • 位置情報ゲーム自体が人を選ぶものである
  • レベルアップによる恩恵がほぼなく、A8周辺で飽きてしまうことが多い
  • 魅力的なキャラクターや攻略ステージがない
  • ゼロサムゲームはいつか飽きる
  • コミュニティ内が居づらくなった

こじつければいくらでも追加できそうですね。

ただ、Ingressが衰退している根拠は明確にはありません。海外のIntelMap(下図)を見ると白ポが比較的多いのですが、元々日本が異様に盛り上がっているだけで海外でのIngress人気は日本ほどではないからです。また、客観的なデータが中々取れにくいものなのでどのくらいアクティブユーザー数が変化しているかという資料もありません。

インドintelmap

インド

niaのご近所

Niaのご近所

ポータルは隠されたものであるから価値がある

やや脱線しますが、ポータルの価値というのは「普段目に見えないモノ」「普段行かない場所にあるもの」であることに比重が偏っていると思います。

駅や郵便局や全国の商業施設をポータルにしてゲームとしてリリースしたとする。
誰も遊ばない。なぜなら見えているものに人は発見の喜びを感じない。隠れたものを見つけられるからこそ、ポータルには価値がある

Niantic位置ゲームを 簡単にパクれないワケ -SlideShare-

言いたいことはこの通りで、例えば最初からローソンやソフバンと提携してポータル化していたのならば、Ingressはここまで普及しなかったはずです。いつも見ていた風景の中にある小さな発見があるからこそ、Ingressは面白いのです。

ポータル申請はIngressの復活に繋がるのか

新規でのユーザーが見込みづらいことを考えると、今後の課題はいかに現在の固定ユーザーを留めるべきかに重点が置かれます。

Ingressを「ただの陣取りゲーム」と考えた場合、その起点となるポータル申請復活はその起爆剤となるでしょう。
Ingressの魅力は、先程も言いましたがポータルの発見に一端があると私は思います。そのポータル申請が再び起これば、既存のユーザーや離れたしまった元ユーザーにも訴求する可能性は十分にあるでしょう。

特にポケモンGoの成功(?)とIngressによる継続的なイベントによって、地方自治体にも位置ゲームによる地域貢献が根付きつつあります。復活は大げさかもしれませんが、少なくとも延命措置にはなるでしょう。

なお私は、ポータル過疎地での敷設も大事ですが、大都会における超過密状態を改善すべきとも思っています。

Ingressの考察で有名な中田吉法さん著のGameDeepによれば

経験則的には、ひとりの Ingress プレイヤーがケアできるエリアは、面積ではなくポータル数によって 決まるという傾向がある。
ポータル数が増えすぎるとプレイヤーが日頃動ける範囲は狭くなり、ゲームとしては衰退を招きかねない

GameDeep31 P.9 脚注より

とあるためです。

ポケモンの二の舞いはもう嫌だ

テスターの頃となんら意見を変える気はありません。ポケモンGoはゲームとして、位置情報ツールとして失敗作です。

失敗作であると思う理由の1つに、ポケストップがポケモンと直接の関係性を持たないことからくる違和感があります。ポケモンの住む地域はあくまでも草むらや海の中ですから、人工的なポケストップに集まるのは不自然です。ポケストップは、まず人を集めた上でそこにポケモンが集まってくるという本来の世界観とは逆の存在になっています。本来は、ポケモンの生息地をユーザーが発見・開拓するべきだったのでしょう。ですがそれも不正ツールの存在で霧散します。ポケモンGoの楽しさはNIAの方針ミスで半減し、ユーザーによって完全に崩壊しました。

ポケモンGoは様々な企業とユーザーを結びつけることに一旦は成功しましたが、ポケモンという元々の世界観を破壊してまで行ったのはスマートではありません。

NIAはIngressを今後どうしたいのでしょうか

NIAはIngressやポケモンGoで有名なのでゲーム制作会社のようなイメージですが、位置情報を中核としたプラットホーム会社のような存在らしいです。

Niantic(ナイアンティック)は位置情報ゲームではなく「リアル・ワールド・ゲーム」と呼んでいて、
それは医療の分野、教育の分野、人と人のコミュニケーション に影響を与えるものである、と述べました。

トレンドエキスポ東京2016基調講演 出席者レポート RuinDig

これに関しては、ユーザー同士を結ぶ、あるいはユーザーと第三者同士を結ぶプラットホームとしての位置情報技術なのではないかという考察があります。

では具体的にNIAは今後どんなことをしたいのでしょうか?

Ingressはユーザー数の減少による衰退傾向にありますし、ポケモンGoは最初から死んでいます。NIAが持っていて他にはないものとしてポータルが存在します。これらを今後活用していくのでしょうか?
ここで思い浮かべるのは、電脳コイルの世界です。思うにNIAは電脳コイルを目指しているのではないでしょうか?

電脳コイルでは、メガネを通したARによって子どもたちが様々な体験をしていました。駆除ソフトとしてのサッチーに追いかけられたり、電脳ペットと交流したり。私はポケモンGoのテスターになる前に追い求めていたのは、ずばり電脳コイルだったと記憶しています。

電脳コイルはサイバーなアイテムが登場するくせに妙に田舎じみた生活が特徴的でした。それは高度な情報端末と共生しているからといって生活スタイルまでリッチになるわけないんだぞ、という訓戒にも聞こえます。全体的にオカルティックな話がメインだったので、AR版のブレードランナーや攻殻機動隊のようなものかもしれません。

脱線しましたが、電脳コイルはポケモンGoのように1種類のIPに依存しているのでなく、生活の中にARが根付いてた状態で子どもたちが遊びを創造しています。

Ingressはそれにかなり近い状態です。ポータルという素材はあってもそれをどう活用していくかはユーザーの判断に任されています。ランキングやレベルは完全に形骸化し、いかに自分たちで面白いことをするかが日々争われているのです。Ingressはゲームではありますが、実体はコミュニケーションツールであり、生活の中で遊びを作り出す装置です。

ポータルが重要なのではなくそこを発見する過程が重要

繰り返しますが、既存施設にAR上でランドマークをつけるだけでは誰も遊ぼうとしません。普段の生活に潜む面白いものを発見するという過程自体が最も大事で楽しい体験なのだと思います。

そして現在はポケストップやポータルという形になっていますが、どのような形になってもかまわないのでしょう。ランドマークである必要すらないかもしれません。

ただし、位置情報はとてもデリケートな存在です。かつて地図上に任意のマークをして共有するアプリが有りましたが、犯罪スレスレの使われ方をした経緯があります。IngressやポケモンGoでも同様の事件は発生していることを考えれば、必ずしもユーザーが独自に位置情報をマークできることが素晴らしいとはいえません。

つまり電脳コイルのような未来を描くための手段として、現時点で重要なことは2つです。

  • 日常の中にある見落とされがちなユニークな存在を発見し共有すること
  • それらを多くの目で公正に精査すること

ポータル申請とReconはこれらを実現するための布石だと私は考えています。これらは別に必要ないかもしれません。手間がかかりますし色々と功罪あるからです。

さて、私も早くA16になって(まだなってないのか)Reconを体験したいです。とりあえずIngressは、このサービスが終わるまで気長に続ける予定ですので

おっと重要なことを忘れていました。

GameDeepにはお世話になっておりますm(_ _)m