《底なし落とし穴》と《ゴーストリック・ハウス》ペンデュラム対策の新しい切り札

底なし落とし穴で同時にP召喚したモンスター全てを裏守備にする

ザ・ダーク・イリュージョンにて登場した《底なし落とし穴》の解説記事です。

落とし穴シリーズ」の中でも、このカードは特にペンデュラム召喚への強力なメタカードだと考えられます。対象を取らず複数のカードを裏守備にできるという点が特に素晴らしい。

ペンデュラムメタといえば同時収録の《ペンデュラム・ホール》もありますが、ペンデュラム召喚以外には対応しないという欠点があります。一方、底なし落とし穴はそれ以外にも対応でき高い汎用性を誇るカードだといえます。蟲惑魔のサーチ対象でもありますし。

底なし落とし穴
底なし落とし穴
通常罠
(1):相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。この効果で裏側守備表示になったモンスターは表示形式を変更できない。

相手のP召喚したモンスター全てを裏守備にできる

奈落の落とし穴》と同じく、このカードも対象を取らないカードです。つまり、条件を満たしたすべてのモンスターに影響がでます。チェーン2以降の処理で召喚・特殊召喚したモンスターには使えないのは奈落と同様ですが、それでも強力です。

ペンデュラム召喚は複数のモンスターを同時に特殊召喚します。相手が5体のモンスターを同時にP召喚した時に底なし落とし穴を発動した場合、それら全てを裏守備表示にします。それについては公式裁定も確認してください。

【参考】ペンデュラムモンスターは奈落で除外されますか?

さらに対象を取らない非破壊効果なので、《半魔導帯域》等の影響も受けません。

ペンデュラム召喚による大量展開からのエクシーズ召喚やシンクロ召喚を行うのが主流ですが、レベルを参照できない裏守備にすると相手は為す術がなくなります。

また、《トーテム・ファイブ》のように5体同時特殊召喚を条件にするカードへの反撃にもいいかもしれません。その場合はペンデュラム・ホールのほうがいいかもしれませんが。

「表示形式を変更できない」とは

表示形式の変更」とは、カード効果ではないプレイヤーが任意で行えるモンスターの表示形式の変更です。これは裏側守備モンスターを「反転召喚」することも含まれます。

つまり、底なし落とし穴で裏側になったモンスターは反転召喚が不可能になります。それを可能にするには、《ADチェンジャー》や《太陽の書》を使うしかありません。

実質、底なし落とし穴は相手のモンスターゾーンを封殺する効果があるといえます。相手はそれを解除するためには、例えば以下の様なことをする必要があります。

  • アドバンス召喚する
  • 融合召喚をする(セットカードを互いに確認すれば裏守備モンスターを素材にできる)
  • ブラックホール等で破壊する
  • カードのコストにする

ですから、融合がテーマである【メタモルフォーゼ】は、間接的にこのカードに対する耐性を持っているといえます。

ゴーストリック・ハウスと相性抜群

相手を裏守備にしてもそのままだと相手に攻撃はできません。しかし、《ゴーストリック・ハウス》があれば直接攻撃が可能です。

ゴーストリック・ハウス
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのフィールド上のモンスターは、裏側守備表示のモンスターに攻撃できず、相手フィールド上のモンスターが裏側守備表示のモンスターのみの場合、相手プレイヤーに直接攻撃できる。また、このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーが受ける効果ダメージ及び、「ゴーストリック」と名のついたモンスター以外のモンスターがプレイヤーに与える戦闘ダメージは半分になる。

ペンデュラムモンスターはフィールドを離れればエクストラデッキに送られるため、できれば破壊しないおく必要があります。ゴーストリック・ハウスならば、相手モンスターをそのままに直接攻撃に変えてしまえるため、実質エンド級のカードになります。

もっとも、相手のカードをすべて裏守備にすることはまず無いといえます。しかし、相手のP召喚を起点として動きを底なし落とし穴で封じた上で表側表示モンスターを排除すれば、ゴーストリック・ハウスで無抵抗な相手をタコ殴りにできるかもしれません。

まとめ

  • 《底なし落とし穴》は対象を取らないため、同時にP召喚したモンスター全てを裏守備にできる
  • 表示形式の変更は反転召喚も含むため、底なし落とし穴の効果で裏になったモンスターは反転召喚できない
  • 裏守備モンスターは、X召喚やS召喚の素材にはできない
  • 融合素材やアドバンス召喚のリリースには使用できるので注意
  • ゴーストリック・ハウスと組み合わせれば、相手を封じつつ直接攻撃で相手を倒せる
  • P召喚以外にも対応するため汎用性は高い